がん手術無事終わりました




おかげさまで無事大腸がんの摘出手術終わりました。
初のがん。初の全身麻酔。初の手術と初めて尽くしでした。

入院した病院は姫路城のすぐ近くで、1898年に陸軍病院として設置された伝統ある病院です。
病室の窓から見える付属の看護学校の旧校舎は本当に古そう。

入院期間は8/22-9/3の12日間でした。
手術は25日だったので、術後9日で放り出された感じです。

その間の様子をちょっとだけ。






入院初日。

がん保険と医療保険を別口で入ってて入院費一日合計2万円出るので
リッチに個室選びました。すっごい快適☆

部屋は211号室。
昔のホンダレーサーみたいな部屋番号やな。






手術前日のお昼から絶食状態になり謎の下剤を飲んで
腹の中を空っぽに。

夕方から夜にかけて抗生剤を大量に飲まされて
いよいよ手術当日。

朝一から強制的に腹の中をカラにさせられ
執刀医の先生、麻酔医、手術看護師から大まかな手術の流れと手順を聞く。

全身麻酔って自己呼吸すらしなくなるので手術中は人工呼吸器を使うんだって!
知らんかった…。

ダビンチっていうハイテク機械を使って手術するんだけど、
手術時間は4-7時間もかかるみたい。

ドラマとか映画でよくあるベッドに寝かされたままガラガラーっと運ばれるのかと思いきや、
看護師さんとトコトコ歩いて手術室へ向かいました。

こんな感じなのね。

手術室までに5.6回は名前確認されて部屋に入ると、広々した手術室の真ん中にベッドがあり
天井からでっかい照明が2つ降りてました。

意外と天井が低いんやなとか思いながら手術着に着替えて手術台へ。

狭いけどふっかふかで身体全体を包まれるようなベッドに寝転び、点滴を入れられて酸素マスク装着。
心電図やら何やらいっぱい身体に付けられて緊張感MAXです。

酸素マスクから眠気の薬品か何かが出るのかと思ったけど、
全身麻酔は点滴から入れるみたい。

はーい。今から麻酔入りますねー。

おぉ。なんかふわふわして気分がいいぞ。
ぼーっとして目の前が白っぽくなる。

なんやふわふわしてきた…。

雰囲気がカッコイイ女性の麻酔医さんにそう伝えると、

そうそう。そのまま目をつむっていたらいつの間にk・・・・

本当に一瞬で意識飛ぶのね。ビックリした。

○○さーん。手術終わりましたよー!

看護師さんの声で目が覚めた。
えぇ。マジで!?

感覚でいうと、うとうとしつつ瞬き数回したら目の前の景色が変わってる感じです。

手術時間は9:00から15:00までで6時間も掛かったみたいです。
お医者さんも大変だ…。






起きた直後は意識朦朧なんだけど、意識がハッキリしてくると痛い。超痛い。耐えられん痛み。
手術当日は本当に地獄みたいな痛みで、夜一睡もできないくらいでした。

血栓予防にふくらはぎに付けられてるフットポンプも地味にうざい。

熱も出るし呼吸も浅くなって血中酸素濃度も90前後。
息して肺が膨らむと腸が圧迫されて痛くて大きく息吸えない。

夜間に見回りに来る看護師さんに、
耐えられんのやけどこれが普通…?
と尋ねても、耐えるしかないですねぇ。と。

患部の腫れと熱の持ち具合を確認するためにちょいと触れられたらもうこの世の痛みじゃないくらい痛い。
尿路結石でもがいてた時と同等かそれ以上かも。

うまいこと伝えられないけど、触れられると痛くてビクっとなる。

腹筋が収縮する。

さらに痛む。

より腹筋が縮もうとする。

痛みパワーアップ!!

そんな感じで勝手に体がくの字になって猛烈な痛みがしばらく続きます。
一度イタっとなると自分の意志で腹筋を弱められないので、どうしようもない…。

筋弛緩剤をよこせ!

あと、年齢が若ければ若いほど術後の痛みが強くて大変だそうです。
お年寄りになると感覚が鈍ってたり筋肉が衰えてるから手術翌日から平気な顔して歩いてるじいちゃんとか居るみたいw


手術翌日に、
立ち上がる練習しましょかー!と看護師さんに言われたけど無理無理。死んでまうやろ!
でも手術後早めに動かんと腸がくっついて腸閉塞になんで!と脅されてしぶしぶ起きる練習。

ほら!はよ立って!わたしが手伝ったろか!とぐいぐい背中押されて死ぬかと思った…。

ようやく立ち上がれたものの一歩も足が動かん。

(…こんなんも出来ひんのかヘタレやなぁ…。)

みたいな顔でこっち見てる今日の昼担当の姉ちゃん、絶対ドSやわ。

モルヒネか何か打ってくれたらなぁと思いながら、今はどんな痛み止めなんだろうと
点滴台を見てみると。






なになに…。フェンタニル…?






フェンタニル!!!??!!?!?

これってアレやろ。ヤバイお薬でアメリカで大勢死人でてるやつやろ。

ヘロインの50倍、モルヒネの100倍の効果らしい。
シラフで打ったら一発ジャンキーになるやつや…。

最強クラスの鎮痛剤ぶち込まれてもこんなに痛いのか。


毎朝執刀医の先生が回診に来てくれるんだけど、
痛すぎて動けないっす…と伝えると、
お薬の量増やしてみましょうか。痛みが和らいでるうちに歩行練習してください。
と追加で痛み止めの点滴がぶら下がりました。

痛み止め倍プッシュでハイになってきたぜ☆






お薬追加のおかげか、2日目にようやく立って歩けるようになりました。
今日担当の若い看護師さんはとても丁寧で親切!

自力で歩けるようになったのでおしっこ管も抜いてもらいました。
アレほんと気持ち悪かった…。

ヒィヒィ言いながらリハビリで廊下を歩いてると、昨日担当だったSっ気のある看護師さんがこっちに気がついて、

○○さんやんか!どうしたん!?しっかり歩いて。急にやる気スイッチ入ったん?(プゲラ

くっそーーー。

この電源付きの点滴、トイレに行く度にコンセント2本抜いて無線で飛ばしてる心電図も手に持って
トイレに行って、帰ってまたコンセントに繋いで…という一連の作業が凄い面倒だった…。

点滴の威力って凄いのね!全然水飲んでないのに2.3時間おきにトイレ行きたくなるし、
腹もぜんぜん減らない。






術後2日目からジュース出てきました。
もう飲んでもええんやな。

めっちゃくちゃ濃い栄養ジュースで、これ一本でおかゆ一杯分の栄養があるんだとか!








3日目の昼からおかゆの術後食が出てきて、
4日目にフェンタニルと通常点滴も外れ、ようやくシャワー入れる…。

手術前日の日曜日にシャワー行ったっきり風呂入ってなかったので体中気持ち悪いし
腕とか首とかガッサガサ。

看護師さんが拭いてくれてたりはしてたけど、頭から湯をあびたい!






シャワー浴びてようやく落ち着いた感じがしてきました。

持ってきてたノートPCもいじる余裕出てきた。

リハビリで廊下歩き回り、疲れたら戻って
ネットフリックスでひたすらドクターハウス見てました。

痛みもずいぶんマシになってきたけど、痛み止め点滴外すとやっぱり痛いので
強めの鎮痛剤飲み薬(セレコキシブ)を朝晩貰って耐え凌ぐ。






一週間も経つと売店でお菓子買ってこれるまでに回復しました。
便通もあり順調に治ってきてるのを実感。

ただ、へそ周辺の腹筋がまだまだ痛くて、お腹に力が全然入らない状態です。

切ってないはずのおへそ上がめっちゃ痛くて、なんでですかね?と回診の際に尋ねてみると、

20cmほど大腸を切って、それを引きずり出すのに腹直筋を大き目に切って縫い合わせたから、
その場所が痛むようですね。

ひと月くらい経たないと腹筋には力入らないかもね。

無理したら縫った場所がはじけるよ!

ロボット腹腔鏡下手術だから、皮膚には傷が無いのに腹の中で裏から筋肉切って縫い合わせたのか!

ちなみにお腹の穴は計5か所空けてあり、
へそのど真ん中、へそから8p右下にひとつ、さらに右下にひとつ、へそ7p右上にひとつ、
へそから10cm左にひとつ空いてた跡あります。

へそ真ん中と右下8pの穴がでかめです。

いまだに腹の穴開けた個所がデコボコしてる…。


合併症も無いし腸もよく動いてるし、9/3に退院できるよ!と聞いて、もう!?ってなりました。

タバコも完全にやめたのが手術一週間前だったけど、肺炎も起こさず良かった…。
先生から、喫煙者の割に肺機能が良くて、タバコ吸ってない人より数値いいですね!と褒められましたw

年に2度季節の変わり目には喘息が出るので肺機能終わってるのかと思ってたけど、
非喫煙者の平均より良いとか夢にも思わんかった!






そんなこんなで、あっという間に退院することになりました☆

ガッツリ痩せるのかと思ったけど、そうでもなかった…。

入院時は77kgで手術後5日くらいで71kg。
この調子で夢の60kg台に入るかと思いきや、食べられるようになって出されたご飯完食してるとあっという間に戻って75kgにw
今も74-76kgをうろうろしててパッと見は入院前と大して変わって無いです☆


先生や看護師さん薬剤師さん、みんな親切で本当にお世話になりました。

心残りというか残念だったのは、日曜日に篠山組のお二人がわざわざお見舞いに来て下さったんだけど、
時間外入口の警備員に止められてゆっくり話もできなかったこと。

数日前から看護師さんに、
日曜日友人が来てくれるんすよ!って話はしてて、

ええやん!病棟内は入られへんけど、下の売店の近くならベンチもあるしコーヒーくらいなら買えるし、そこで会ってきたら!

と話はつけてたはずなのに、警備のおっさんがコロナ感染対策で身内以外入館禁止!の一点張りで
ろくに会話もできんかった…。

なんでやねん。昨日、隣病室のおっちゃんに見舞いが来てて、喫茶店付近で楽しく会話しとったで。
どう見ても身内じゃなくて職場仲間って感じのの2人やったぞ。

警備員の、あかんで。はよ帰って。っていう態度がイラっとしたから、
無視して距離取って話しようとしてると、ズカズカこっちに来て、もうええやろ。もうええやろ!と詰め寄ってくる。

お見舞いの二人とは離れろ言うとんのになんでおっさんは俺に近づいてくんねん。
お前がコロナやったら俺感染しとんぞ。しばくぞ。

スルーしてたら応援の警備呼びに電話しだした。

喧嘩一歩手前みたいになってきたので、大事になるまえに仕方なく引き返すことにしました(涙

身内以外入館禁止やったら入り口にそう書いておくか前もって教えてくれてたら
わざわざ遠いところ足を運んでくれる前にお断りできたのに…。

警備のおっさんも上から言われた自分の仕事してるだけやから分からんでもないんやけど、
態度がクソほどイラつくヤツで余計に腹が立った。もうちょいマシな態度できんのやろか。

帰りのナースステーションでクレーム入れまくって、翌日月曜に管理してるところにもクレーム入れておきました。

イラついてるところに何も知らない看護師さんが、
午後のお熱と血圧測りますねーとやってきて、
血圧測ると
205/100とかとんでもない数字が出て

え、どうしたん…?

とビックリしてました。
怒ってるとこんなに血圧高くなるのか…。

こういうことがあってーと話すと、普通ならなあなあで通してくれるみたいです。

あと日曜日で時間外の入り口から入ったってのもまずかったみたい。
平日なら堂々と正面玄関から入っても何か言われることはまず無いみたい。

でも普通お見舞いやいうたら仕事休みの日曜くらいにしか来れへんやろとは思うけど。


本当に申し訳なかったです。
全快したらそちらへ伺いますね!


ちょっと書くつもりだったのに長々と書いてしまった。






ここ最近だいぶ動けるようになったので、久しぶりにバイク引っ張り出して洗車してみます。






入院前日に洗車予定だったけど、ギリギリまで仕事回してたので疲れてそのまま放置してました。










綺麗になったぜ!

ちょこっとバイク出して洗車するだけで腹回りが筋肉痛みたいな痛みが出てきた…。
乗りたいけど、腹筋の調子がいまいちなので今月末か来月くらいかな。

9/19の経過診察の日までは安静に!と言われてるので歩行リハビリしつつ無職引きこもりを楽しんでおこう。
診察日に今後の定期検査や別の病気の件について話を聞いてきます。

ほったらかしの十二指腸潰瘍と胆石も治療しないと。



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