TSの腰上開けました
TSのエンジンのかかりが悪いのはガスケット抜けが原因っぽいので、
仕事の合間に開けてみることにしました。
クーラントを抜いた後、ラジエターの中に細かいゴミが浮いてたので
水をぶっこんで洗浄。
写真撮るの忘れたんですが、ラジエター水は透明ではなく灰色がかった青でした。
ガスケットの浮いた個所から排ガスとオイルが混じってたっぽい。
自爆装置のワイヤー接続部を取り外します。
ヘッドオープン!
うわ。なんかヤバイことになっとる。
ラジエター水に浮いてた黒いゴミのようなものは、
ヘッドガスケットの残骸だったようです。
カーボン殆ど付いてません。
これ新品ヘッド入れてたんかな?
プラハンでコンコン叩くと簡単にシリンダー抜けました。
すこしキズありますが、薄いキズなので大丈夫かな?
ボーリングしてオーバーサイズピストン入れるまでも無さそう。
たぶん…。
ピストンもシリンダーと同じ場所にキズありますが、
触っても違和感ないくらいの傷です。
このまま使おう(ぇ
クランクケース内を確認すると…。
底の方にカフェオレ色なヤバイやつ溜まってました。
クーラントとオイルが混じるとこんな色になるそうです。
コレって本格的にあかんやつちゃうかったっけ…?
ダム常連のウイリーキングこと岩さんが2stに詳しいので電話して聞いてみることにしました。
これこれこんなんでカフェオレ溜まってるんすけど、あかんヤツですか?
あー、それ腰下割ってメンテせなあかんで。
ベアリングが水に浸かってグリス飛んでるやろうから、
一旦バラしてグリスアップせんとベアリング錆びてクランク回らんようになんで。
あかんやつやwww
腰下割るとかそんなお金も技術も無いので、錆びて動かなくなるまでこのまま使ったろ。
ぶっ壊れたらインチキエンジンにでも積み変えたろかな。
とりあえず溜まってるカフェオレを抜かなきゃいけないので、
エアーコンプレッサー引っ張り出してキッチンペーパーあてがってブシュー!
じゃんじゃんカフェオレ出てくるぜー!
こんな酷い状態だとは思わんかったw
ここまでくるとなんか知らんけど笑ってしまいますw
浪速路天然。
途中で邪魔なピストンも引っこ抜き、あらかた抜き終わりました。
完全に抜くのは無理なので、目視で水が溜まってないのを確認して水抜き終了。
ゴミが入らないようにペーパーで蓋をして、シリンダーの排気デバイスを洗浄します。
これが噂の「おたふくソース」ってヤツか。
シリンダー傾けるとタラーリタラリと垂れてきます。
カバー側もベッタリ。
ドレン穴無しだと溜まりっぱなし?
バルブ引っこ抜いて洗浄。
汚れが酷いところは2000番のペーパー当てて綺麗にしました。
前期型の2枚羽でした。後期型は3枚羽で、前期の方が自爆しにくい構造のようです。
2stオイルを塗って組みました。
指でシャフト動かすとスムーズにパカパカ開きます。
ケースカバーのドレン穴が中途半端な位置に開いているので、
下側にもう一つ穴空けてみました。
新しいガスケットを付けて排気デバイスのメンテ終了。
こびり付いていたヘッドガスケットとシリンダーガスケットも除去しました。
ピストンを取り付け、2stオイルをあちこち塗りたくり
シリンダーを組みます。
ピストンリングも買っときゃよかった…。
シリンダーガスケットは表裏取り付け方向あるようなので、注意して載せて、
シリンダーを突っ込みます。
ピストンリングが入りにくかったけど、時間をかけて載せました。
ある程度入ったらプラハンで上からコンコンして
規定トルクでナットを締めます。
チャンバー側の二つのナットはトルクレンチが入らないので、
手ルクレンチ締め付け。
軽くキック回してスムーズに動くのを確認してからヘッドを取り付けます。
ヘッドはちょっと磨くと新品並みにピカピカに。
前オーナーさんが新品に交換してたのかも。
なんとなくサーモスタットも新しいヤツを入れてみました。
平成元年車なのに、この辺の部品手に入るんですねー。
シリンダー一式はもう手に入らないようです(汗
オーバーサイズピストンは海外メーカーが作ってるみたい。
ヘッド組みました。
ご丁寧に締める順番に番号ふってある。
ヘッドガスケットも表裏向きがあるんですが、
前オーナーさんは逆に付けてました(汗
排気デバイスのワイヤーを取り付け。
純正位置より少し引き気味にしてみました。
クーラント入れて準備完了!エンジンかけちゃおうかなー。
その前にチャンバーを付けないと。ん?チャンバー…?
あ!耐熱スプレーで塗装するの忘れてた!
メーカーロゴを適当にマスキングし、
養生も無しに手に持ったままプシューw
下準備のペーパー掛けもせずに1分で塗装終了!(ぉぃ
乾燥させてる間に、ウオタニの位置をちょこっと変更。
チャンバー生乾きやけど、まぁええやろ。
熱で強制乾燥や!(アホ
早速キック!…エンジンかからん。
でも少しだけ圧縮上がってる気がする。
プラグ外してみるとベッタリ濡れてます。
まだクランクの中の水が上がってきてるっぽい。
プラグあぶって再度キックすると、パィーン!
エンジンかかった!やったぜ☆
うれしくなって、シート付けずにスタンディング姿勢のまま町内一周テスト走行してきました。
途中でしんどくなってシート無しで坐ろうとすると、チャンバーの熱でケツをヤケドしそうにw
圧縮抜けが直ったおかげかウオタニのおかげか、低速トルクがグーンとアップしてます。
パワーバンドに入れるとさらに元気よく走ります。
懐中電灯ランプで前が良く見えず怖いので、そこそこで帰ってきました。
これでクランクベアリングが錆びて動かなくなるまで遊べます☆
チャンバーとサイレンサーの接続部分の耐熱バンドがついに破けて崩壊したので、
今度適当なサイズのヤツ買ってきて付けることにします。
元通りカバー類を取り付けて、ガスケット抜け復活作業終了。
フフフ…もう敵なしの気分。
宮さん、足さん、林道ツーリング行くときは是非誘ってくださいな☆
でもまだちょっと不安です。
明日の午前中、R6でダムに行く前にエンジン動くか確認してから
近場回って来よう。
追記
後日、岩さんに聞いたんですが、シリンダーとピストンの傷は明らかに抱きつき状態のようです。
そういやオーバーヒートの時にリアロックしたもんなぁ。
アイドリングも安定してるし上も良く回るので問題ない気がしたんですが、問題大アリっぽいです。
そのままだといずれ必ず焼いてしまうようなので、しばらく林道はお休みします。
どっかにエンジン転がってないかなー。
おまけ
作業中にフォークブーツ破けた(泣
今度買ってこよ…。
もどる